4618万円もかけて都市部から労働者募集とは

中空知スキルアップセンター

中空知の4月の正社員求人は411件   地元に非正規労働者 あふれているのに
4618万円もかけて都市部から労働者募集とは

3月30日の滝川市議会(水口典一議長)臨時会での質疑討論とその後の考察です。中空知定住自立圏「しごとの魅力発信と総合的な就業・移住支援事業」は、滝川市が3025万円、他の4市5町が各177万円を拠出し総額4618万円(全額が国の地方創成加速化交付金)をかけて、宣伝を中心とした委託事業を行うものです。

同事業を行う背景として、「募集(求人)しても適した働き手がいない、いわゆる人材不足が深刻な状況となっている」と説明します。

「人材不足」「人手不足」と聞くと、まず医師や看護師を思い浮かべます。介護職員が低賃金と重労働で離職率が高いことは社会問題です。若者がきつい仕事を敬遠しているとも言われています。企業が求めている人材を、4月のハローワークの正社員の求人状況で調べてみました。

中空知5市5町の求人合計411件、建設105、医療介護103、製造42、事務営業販売36、宿泊飲食18、運転27、自動車24、コンピューター9、その他47です。(当HPの資料ページのハローワーク求人検索で、市町村ごとのデータが簡単に出るので、それを集計しました。)

建設・医療介護、製造が6割を占める

これらの求人は、札幌や東京などで、給与が高くても人材不足になっている職種です。給与が低い中空知に、あえて転職してくる人はまれでしょう。

今、企業が正社員として、即戦力や新卒者を求める中で、有効求人倍率(新規学卒者を除きパートタイムを含む)が全国1.28、北海道1.01と高い水準にあるにもかかわらず、非正規労働者が増え続け労働者全体の3割を超えています。

非正規労働者に 資格と技能 チャンスを

多くの非正規労働者は、低賃金から脱出したいと苦しんでいます。資格取得や移住には、多額の費用がかかり現状から抜け出せないのです。宣伝などにお金をかけても効果は期待できないでしょう。

医療・介護なら、地元の非正規の20代~50代の方に、生活費を保障して3年間専門学校に通って資格を取れる制度(費用は企業と自治体が一部を負担する)などを真剣に作る必要があります。

建設や製造業も、スキルアップセンターや道の職業訓練の委託事業などで、一定の資格と技能訓練を受ける期間、生活費を保障する制度を同じように作る必要があります。

非正規の方々は、年齢や体力はあるが、低賃金と日々の生活を送るのが精いっぱいで、企業が求める能力を身に付ける余裕がないことから、国や自治体は目をそらしてはいけません。目先の即戦力が欲しいのは、全国どこでも同じです。亡国のアベノミクスの100%国負担の交付金事業に未来はありません。

ABOUTこの記事をかいた人

清水 まさと

●1956年 由仁町生まれ、北海道大学水産学部卒 ●活動歴 啓南中島連合町内会事務局長、 心身障害児(者)親の会会員 ●現在 党北空知留萌地区常任委員、空知町1区町内会総務 ●家族 妻、(娘、息子は就職)